真のクロスブラウザ

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昨日のCSS HappyLifeさんの「IE6で閲覧すると。」の記事に、かなり笑ってしまいました。何も知らずにIE6で閲覧した人は驚いてしまうでしょうね。

それはさておき、記事に追記されているように、マークアップエンジニアとInternet Explorer 6との付き合いは、まだまだ続きそうですね。今流行の「ネットブック」もWindows XP搭載モデルを買うと、デフォルトで入っているのはIE6ですし...。

このサイトに関して言うと、開設以来の実績ではIE6の割合がかなり低いですし(開設期間が短いですが)、一個人のサイトなので、「Progressive Enhancement(段階的拡充)」の考え方で行こうと最近考えていたところでした。せっかく見に来ていただいたのに、「IE6は非対応です」と断るのも申し訳ないし、かといってIE6に合わせているとFirefoxなどWeb標準準拠度の高いブラウザの力を生かし切れません。また、少々手間も必要とします...。

見た目の同一性にこだわらず、CSSを完全にサポートしないブラウザには最低限のユーザー体験を提供し、Web標準準拠度の高い新しいブラウザにはよりよいユーザー体験を提供するのは良いことではないかと、最近思うようになりました。その方が閲覧する人も、制作する人もハッピーかなと。最近はブラウザも多様化していますし、インターネットを閲覧する際に使うハードウェアも多様化していますので、考え方を変えていかなければいけないのかもしれません。

タイミング良く、gihyo.jpに「Style Masterの開発者John Allsopp氏,クロスブラウザを語る」という記事が掲載されているのを見つけました。記事の最後にあるJohn Allsopp氏の次の言葉がとても心に残りました。

That's the real meaning of "cross browser", and should be an important goal of web developers.

2009年は、「Progressive Enhancement」の概念が広まる年になるかもしれませんね。