篤姫が宿泊したとみられる「旧矢掛本陣石井家」周辺を散策

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年始は例年通り岡山県の矢掛町にある祖母の家を訪問。その際、2008年のNHK大河ドラマ主人公「天璋院篤姫」が、陸路説のルートで江戸に向かう際に宿泊したとされる「旧矢掛本陣石井家」周辺を散策してみました。

やかげ郷土美術館の前を南に進むと、「旧山陽道」に出ます。角には「旧山陽道 矢掛宿」の碑。通りを見るとなんとなく街道の趣を感じます。篤姫もこの街道を歩かれたのでしょうか。
旧山陽道を示す石碑旧山陽道を望む

旧矢掛本陣石井家入口

矢掛宿の碑から斜め左を見ると、そこが「旧矢掛本陣石井家」。国の重要文化財にも指定されている山陽道18番目の宿場です。年始なので残念ながら見学はできませんでしたが、通常は入館料400円で中を見せていただくことができます。

昨年秋、この矢掛本陣の宿帳に「薩州御姫君様」などの記述が見つかり、篤姫一行は海路ではなく陸路を通ったのではないかという陸路説が出ています。もしかすると篤姫も矢掛本陣の上段の間を使われたのかもしれませんね。

佐藤玉雲堂

本陣の隣、矢掛宿の碑から斜め右を見ると、矢掛名物「柚べし」を販売する、天保元年(1830年)創業の「佐藤玉雲堂」さんがありました。こちらは年始も営業中。さっそく中に入ってみました。

店内に並べられた矢掛名物「柚べし」

中に入ると小さな袋に入った「柚べし」がありました。これが昔ながらの「柚べし」だそうです。値段も手頃ですね。お店の方によると、篤姫はこの「柚べし」を八十数本も買われたのだとか...。

柚べし

袋を開けるとこんな感じ。味噌が入っているので、このような色になっているみたいです。食べてみると味噌の風味がかなりするなぁという印象で、普通の和菓子とはちょっと違った印象。でも柚子のさわやかな香りもするので、慣れてくるといくつも食べたくなるような気がします。篤姫もこの味がさぞ気に入ったんでしょうね。

今回の散策はひとまず近場で終了。また機会があれば歩いてみたいです。

ちなみに矢掛へは、倉敷から伯備線に乗って清音へ、そこから井原鉄道線に乗って20分ほどで行くことができます。井原線は高架なのでスピードが速く、眺めも良いので楽しいと思います。

参考サイト