印刷博物館を訪ねて

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Webクリエイターの間で“movable type”というと、このサイトでも使用しているSix Apart社CMSを指すのですが、元々の意味は英語で“可動活字印刷”のこと。そのことを知ってから、活字印刷について少し学んでみたくなり、今日は文京区の「印刷博物館」を訪ねてみました。

場所は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅と飯田橋駅のほぼ中間地点。トッパン小石川ビルの地下1階にありました。広大なフロアは「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」という4つのゾーンに分かれており、大変興味深い展示が行われていました。

ちょっとした興味から訪ねたのですが、展示を見ているうちに「印刷」というコミュニケーション・メディアの奥深さ、活字印刷術の奥深さに圧倒されたように思います。ここに簡単にまとめることができないような大きなものを感じました。

今日得たポイントを挙げると以下の3点です。

  • 活版印刷が生まれるまでは、書物は鎖でつないで保管しなければならないような大変貴重なものであった
  • ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を生み出したことにより、伝え聞くことが中心であった聖書の内容を、多くの人々が読んで正しく理解できるようになった
  • 活版印刷術によって人々はさまざまな知識を共有できるようになり、科学の発展へとつながった

今ではコンピュータの普及、ブログのようなメディアの普及であらゆる人が手軽に情報を発信できる時代ですが、ここまでの道のりには長い歴史と技術革新があったことを知ることができました。その歴史をふまえてWebを考えてみると、今までとは違ったものが見えてきそうな気もします。

本当は大学の頃学んだはずなのですが、正直なところあまり覚えていませんでした。元々理系寄りで、当時はコンピュータの技術ばかりに目を向けていたので...。今更ながらとても惜しいことをしたと思っています。