アクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』に参加

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2016年10月29日に株式会社メンバーズさんのラウンジで開催された「アクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』 」に参加してきました。本当は別の勉強会に参加する予定にしていたのですが、今年初めに「Webアクセシビリティの知識を深めていきたい」と決意してブログに書き留めていたこともあり、急遽予定を変更して参加することに決めました。先にリンクしたconnpassの募集ページに書かれているように、韓国ではWebアクセシビリティ確保の義務化が進んでいるようで、どのようにWebアクセシビリティに取り組んでいかれたのかとても興味がありました。

アクセシビリティキャンプ東京 2016『日中韓 Webアクセシビリティ サミット』の会場の様子

最も印象に残ったのは、セッション 2「韓国モバイルアクセシビリティの現状と展望」の中で取り上げられた「Webアクセシビリティ品質認証制度」でした。障害者と高齢者がウェブサイトの利用に不便がないように、Webアクセシビリティ標準を遵守し優れたサイトの品質を認証し、マークを付与する制度で、政府が認定した機関から認証マークが付与されるそうです。実際に韓国のサムスン電子のサイトを見るとページのフッター付近に認証マークが掲載されており、クリックすると証書のようなものが表示されます。セッション4のディスカッションで「認証があるからと言って優れているというわけではない」とのお話が出たように色々と課題もあるようですが、様々なWebサイトのアクセシビリティ向上に一定の役目は果たしているのかな、と私は感じました。もしWebアクセシビリティへの取り組みのアピールであれば、アクセシビリティ方針や試験結果の公開でも良いのでは、などと考えるなどしました。どのぐらいの企業が認証マークを取得しているのか...地方の中小企業なども認証マークを取得しているのか、Webアクセシビリティに取り組んでいるのか、お伺いしてみたかったです。

懇親会では「Webアクセシビリティに関する知識を持ったエンジニアとそうでないエンジニアでは評価に差があるのか」といった趣旨の話題が出て「賃金にも差がある」との回答があったことも印象に残っています。私はお金云々よりも「Webは本質的にアクセシブルなものである」といわれることに共感するなどして自然と取り組んでいるわけですが、スキルが評価される何かがあっても良いのかなと思ったりも...。

また、何度も건배(乾杯)と言われるので話が途切れたからかな?と思っていたら、"ちょっと飲んでは「乾杯」を繰り返す"のが韓国流だそうです。それも楽しいですね。

以前同じ職場で働いたみなさんと再開してお話ができたことも嬉しかったです。また機会があればアクセシビリティキャンプ東京に参加したいと思います。