CSS Nite LP64「Coder's High 2019」に参加

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2019年10月19日(土)に大崎ブライトコアホールで開催された『CSS Nite LP64「Coder's High 2019」』に参加してきましたので、考えたことなどをメモしておきたいと思います。
写真:CSS Nite LP64のエンディングで登壇者の皆さんが整列している

デザイナーとコーダーをつなぐ、Adobe XDを用いたモダンなウェブ制作

まず、松下さんと鹿野さんのセンションで演じて下さった劇の内容は、思わず「それあるある!」とうなずける内容でした。見ていれば面白いけど自分が主人公になるととてもつらいものです…。

確かに最近XDを使用していますが、デザイナーさんはリピートグリッドなどでデザインが簡単に作成できる、コーダーはテキストやスタイルが簡単に拾えるというところで止まっているような気がしていて、「少し勿体ないな」「もっとXDを活用できないかな」と感じていました。縦割り行政的な進行でコミュニケーション機能は全然使えていない現状があるなどします。ディレクター・デザイナー、そしてコーダーの間を上手く繋いでくれるような使い方をみんなでできたら良いよね、と改めて感じました。

また、松下さんが紹介されたXDでフレキシブルなUIを作る例(いわゆるレスポンシブWebデザイン)は初耳でした。この機能が上手く使えたら「これはテキストだけ縮めば良いのかな? 画像も縮むのかな?」とか「どのような感じにしてほしいのだろう?」と疑問に思ったり、チャットなどでやり取りする時間を減らすことができそうですね。

そういえば、今レスポンシブWebデザインの定義を改めて確認すると「フレキシブルでグリッドベースのレイアウト」が挙げられているのですが、自分が見たデザインはグリッドベースになっていることは正直ない気がして…。グリッドベースにすることでCSSグリッドレイアウトが使いやすくなるしデザインの意図も明確になるなどあるのではないかなぁと。

JAMstackに関するセッション

中村享介さんのセッションで出た「JAMstack」に関してはCodeGridで拝読してから興味を持っており、まずは自分のブログをJAMstackにできないかなという構想を持っています。PowerCMS界隈にいることもあり、HTMLを静的に出力して配信することが個人的には好きということがあります。このブログのCMSはCraftCMSを使用しているので、APIはGraphQLを上手く使えたら実現できそうに思います。フロント側はカイトさんが紹介された「Nuxt.js」でしょうか。また研究してみたいと思います。

プロジェクト管理に関連するセッション

大串さんの「プロジェクトをうまく進めるために、コーダーが進化するためのテクニック」では、最近自分が思っていたコーダーのつらさを全ておっしゃってくれた感があって、「つらいのは自分だけではないんだ」と思いました。コーディングフェーズでやることは本当に多いのに時間が削られる状況があって「正直もういやだ…」と思ったこの頃でした。とはいえ、何か自分で改善できることはないかと悩んでもいたのですが。

大串さんがデモをされたように、打ち合わせの中で画面をテレビなどに映してパッと直すことは時々やっていました。その場で解決することもありますし、違う問題が出るなどしてもう少し検討が必要ですねといった判断がスピーディーに行えるので、これからも自信を持ってやっていきたいと思いました。

また、阿部さんのセッションで「標準化」についてお伺いし、改めて「標準化」の意義を感じました。西新宿で働いた頃(10年前)は会社も大きくてマークアップの標準化が行われたり、よく利用する機能を集めたJavaScriptライブラリが作られていたりしましたね。その経験もあって標準化の意義は十分感じており、福山にUターンしてからもよく使うライブラリやプラグインをメモしておいたり、JavaScriptでよく利用する機能を「ajl」にまとめて作るなどしていました。改めて標準化などについて考え、チームにフィードバックできたらと考えました。正直なところ今は個人プレーになっているかなと。標準化の意義を感じてもらうところから上手くスタートしないといけませんね。

再び余談ですが、JavaScriptで制御するUIをアクセシブルにするのは大変なのに時間がなくてつらかった…。そんなこともあってajlを作っているのです。

閑話休題。neccoの阿部さん、今さんのセッションで出てきた「Asana」にも興味を持ちました。毎日「今日はこれとこれを解決しよう」という目標を立てているので、その辺りを可視化できるツールは便利だなと感じました。

ジンドゥークリエイター カスタマイズ自由自在

地方には低予算の小さな案件が沢山あるのではないかと思います。HTML/CSSをきれいに、そしてメンテナンスしやすく書いていくのも重要ですが、ジンドゥーのようなウェブサイトビルダーを上手く活用して、クライアントさんのビジネスに貢献するサイトをサッと作ることができるようになるのも大きな武器になりそう、と感じました。僕自身少し発想を柔らかくして、一つの考えに固執せず、色々な選択肢から最良の選択ができるようになると良さそうですね。

まとめ

今回参加して「コーディングがつらい」というのを解決する可能性のあるヒントが得られたのではないかと思います。とはいえ、アクセシビリティと同じで「一人だけ勉強したのでは上手くいかない」のが現実でしょう。どなたかが仰っていたようにまずはみんな仲良く、そしてクライアントさんのプロジェクトに貢献するためには自分たちはどうしていけば良いか・どうなる必要があるか、ということを考えていけたら良いのではないかと思います。

なお、時間の都合もあり全てのセッションについて言及できなくて申し訳ございません。ハムさんのVue.jsのお話では基礎知識を確認できましたし、井水さんのお話ではGTMで読了率が取れることを初めて知りました。(PDFやバナーのクリック数は「Autotrack」で自動カウントできるように書いたことがあります。)

登壇者の皆さん・関係者の皆さんありがとうございました。そして参加された皆さんお疲れさまでした。羽田空港で即位礼に伴う特別機の飛来を眺めつつ、広島に帰ります。