CPIの共用レンタルサーバー「SV-Basic」を試用してみた

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とあるサイトを収容しているサーバーの変更を行うこととなりどこの共用レンタルサーバーが良いかを検討していたのですが、ちょうどCPIの共用レンタルサーバー「SV-Basic」試し放題キャンペーンが開催されており、試しに利用してみました。

以前の勤務先では「SV-Basic」の旧版にあたるCPIの共用レンタルサーバー「ACE01」を利用していたことがあって、私自身は気に入っていました。ただ、現在の勤務先ではSSL/TLS証明書が無料で取得できる上にnginx採用などで高速さをアピールする別会社のサーバーを主に利用しています。小企業のサイトにはちょうど良い印象を持っていますが、今回の案件では組織が少し大きく(1,200人前後)アクセス数が多くなることが予想されることもあること、国際基準 OWASP「Application Security Verification Standard(ASVS:アプリケーションセキュリティ検証標準)」に基づく専門業者での診断もクリアしていること、またSLA(品質保証制度)100%であることから、「SV-Basic」をおすすめしたいと考えていました。

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現在のサーバー環境

簡単に紹介すると、他社から引き継いだマネージドVPSサービスを利用しています。CPU2コア、メモリ16GBに増強しているので月額料金もかなり高めです。ただ、VPSといってもSSHログインはできない、おそらくCentOS 5ベースでPHPが未だに5.x系、ファイルをアップする手段はFTPしかない上に接続数を増やした途端に接続が切れてしまう、などスペックは最近の共有レンタルサーバー以下でWeb制作者の私にとっては正直不満ばかりです。

SV-Basicを試してみた

「SV-Basic」試し放題キャンペーンに申し込むと2営業日ほどで利用可能になりました。(コロナ禍の影響もあると思われます。)早速試してみると本当に快適です。nginxを採用し高速化を図った、とことん低価格を追求した、というような尖ったポイントを持つサーバーではないのですが、Goodポイントが積み重なって「やっぱりCPIのSV-Basicは良いな」と感じる結果になっていると思います。私が良いなと思った点を備忘録も兼ねて書き留めておきたいと思います。

他社DNSを利用可能

独自ドメインを利用するためには共有レンタルサーバー会社が提供するDNSサーバーを利用する必要がある、という縛りがあるケースがあるのですが、SV-Basicでは他社のDNSサーバーを利用することが可能です。今回メールサーバーは現在利用しているマネージドVPSサービスを継続利用したいこともあり、他社DNSが使えることが契約の前提となっていました。(他社DNSが使えないことはあまりないような気もしますが…)

レンタルサーバー会社のDNSを利用しているとレンタルサーバー会社で大きなトラブルが発生した時にどうにもできなくなる問題もあって、他社DNSが使えるメリットは大きいと考えています。

パフォーマンスが向上

現行サーバーはとても遅いということはもちろんないですが、速いということもないと感じていました。最近の共有レンタルサーバーではHTTP/2が利用可能なことから、サーバーを変え最新のPHPを利用するだけでもパフォーマンスが向上するのではないかと考えていました。ブラウザでの簡単な計測ですが、現在利用しているマネージドVPSよりもSV-Basicのがパフォーマンスが良いという結果が出ました。CMSはWordPressを利用しています。

サーバー TTFB DOMContentLoaded Load
N社VPS 895ms 1.11s 2.13s
SV-Basic 356ms 687ms 1.36s

また、SV-Basicでは利用ドメインごとに異なるサーバー領域を割り当て、ウェブ・メールが提供されることが快適さにつながります。他社共有レンタルサーバーでは同一のサーバー領域に複数のドメインを収容することが多く、何らかの理由でCPU使用率が200%を越えるなどした時に「これは全ての収容サイトに影響しそうだな」と考えたことがありました。SV-Basicではユーザー領域にディレクトリを作ってマルチドメインの設定せず、異なるサーバー領域を用意する仕様が好きです。
SV-Basicではドメイン毎に異なるサーバー領域を追加。ハイスペックマシンで運用での負荷平準化が測られています。

また、以前ACE01でイベントサイトを運用した時にイベント当日ものすごくアクセス数が増加したのですが、それでも問題なく運用できた経験も好印象につながっています。(ちなみにその時はMovable TypeでHTMLを生成していました。)

SSHが利用可能

最近の共有レンタルサーバーではSSHが利用可能なことが多いですが、もちろんSV-Basicでも利用可能です。単にディレクトリ操作・ファイル操作ができるだけでなくmysqlやmysqldumpも利用可能になっています。(利用可能コマンドの一覧)これにより以下のようなメリットが享受できます。

  • 現行サーバーからSV-Basicにファイルを移動する時やCMSのインストール時など、多数のファイルをサーバーにアップする際にtar.gz形式でファイルをアーカイブした後アップロードしてサーバー上に展開できるのでスムーズ
  • ファイル数が多いディレクトリが素早く削除できる
  • 時間のかかるMySQLダンプファイルのインポートがmysqldumpコマンドで確実に実行できる(phpMyAdminだとタイムアウトしてしまうことがある)
  • サイズの大きなデータベースでも確実にバックアップ(MySQLダンプファイル)が取得できる
  • WP-CLIが利用できる(WordPress『WP-CLI』#2 インストール方法と使い方|レンタルサーバーナレッジ

テスト環境が無料で利用できる

本番環境に加えテスト環境が提供されるのはとても嬉しい機能です。WordPressでテーマに編集を加えたときなど、本番環境と同じ仕様のサーバーで動作チェックを行うことができるのはトラブル防止にもつながります。また、SmartReleasの「リリース」機能を使用し、素早く安定したファイル転送・本番公開を行うことができるのはとても楽です。
SmartRelease機能の構成図

自由に取り出せる毎日のバックアップデータ

最近の共有レンタルサーバーはファイルやデータベースのバックアップも取得するようになっていますが、SV-BasicではSmartReleaseの画面から取得したバックアップ(ファイル・データベース)にアクセスでき、自由にダウンロードが可能です。もちろん無料です。万が一の時も時間・コストをかけることなくデータを復旧させることができるのです。ちなみに自動バックアップは30世代だそうです。このバックアップ機能は私の中ではサーバー選定時の大きなプラスポイントと安心感につながっています。
SmartReleaseでバックアップデータを表示している様子

php.iniの編集に対応

SV-Basicはphp.iniの編集にも対応しています。引き継いだサイトが<?php ?>ではなく<? ?>の形式で書かれているので、short_open_tagの設定ができることは移行のハードル低減につながります。

見やすくなったコントロールパネル

ACE01では表示幅が狭かったコントロールパネル。SV-Basicではコントロールパネルも刷新されました。画面いっぱいにコンテンツが表示される今風のレイアウトです。情報も整理されており、必要な情報にアクセスしやすくなったと感じます。また、操作マニュアルも見やすく、情報も充実しているようです。
SV-Basicのコントロールパネルの様子

まとめ

20年以上にわたって様々な構築・運用に携わり独自のノウハウを蓄積されており、またKDDIグループならではの堅実なサービス運用を提供されていることもあって、いわゆる堅い企業にも提案しやすいと考えます。今回サーバー移行を検討中の案件ではできればすぐにでもSV-Basicに移行したいという結論です。ここに書いたことを上手くまとめて提案したいと思います。制作者にとっても閲覧者にとっても快適な環境を早く手に入れたいです。

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