過去はもはや大切ではない、新しい道を進め

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思うところがあって久しぶりにジェリー・ミンチントン氏の「人生がうまくいくとっておきの考え方」を読み返しました。2014年に広島市内にある心療内科の先生の教えて頂いた本で、原著は「Maximum Self-Esteem」です。読み返したときに気になる節はその時々で異なるのですが、最近とても印象に残ったのは以下でした。

  • 過去から学ぶことは大切だ。しかし、いったん何かを学んだならば、過去はもはや大切ではない。過去は既に存在しないのだ。私たちにとって価値のある唯一の時間は現在である。
  • 過去の重荷を背負うべきではない理由はいくらでもある。過去を通して人生を見ることによって、自分の成長が阻まれる。つらい記憶に執着し続けると、それが足かせとなって先に進めない。過去の行動様式に固執すると、現在に適した新しい行動様式を身につけることができない。現在抱えている問題の責任を過去に押しつけると、自分の強みや柔軟性、環境適応能力を生かせない。さらに悪いことに、過ぎ去ったことにいつまでもこだわる態度は、被害者意識を持って世の中を見続けることを意味する。

6月末に迎えた40歳の誕生日、Facebookに「やはりまだ病気に囚われて生きているところがあり、40代はもっと楽しく生きていけたらと思っています。」と書いておきながらもうすっかり忘れ、元に戻っているのです。そして少しやり方を変えたり考え方を変えたりすれば新しい未来が開けるかもしれないのに、その可能性を諦めて現状維持にしようとしているところがあります。スポーツクラブの雑談(筋トレの話ではない)で同じことを言われました。

心療内科の先生も「いま感じている不調は単なる自律神経の問題で、10年前の不調とは関係ないと思う」と仰るとおり、もはや過去はきっちり切り離す必要があるのかなと考えました。そして、もう一つできるなら今までのやり方も悪くはないけれど、違うやり方があるのなら試してみる価値があるのではないか、とも考えました。いきなり大きな方向転換をするのではなく、例えるなら毎日1ミクロンでも新しい方向へ向かえば、それが積み重なっていつかより良い未来が開けるのかなと。

無理をする必要はないが重荷を背負うこともないということで、自分にエールを送ります。もしかすると以前にも似たようなことを書いているかもしれませんが、今日は「過去はもはや大切ではない」というのをしっかり心に留めておこうと思います。